誰しも子供の頃、いちどは経験したことのある初めての自転車。
誰だって一番最初は不安でいっぱいですよね。
みなさんは、ある教え方をすれば子供達が自転車に簡単に乗れるという魔法のような方法をご存知でしょうか。
今回は子供達に効率よく自転車に乗る事と交通安全を学ばせるためのウラ技をご紹介していきたいと思います。
教える前にしておくこと!
まず実際に子供達に自転車の事を教える前に実はやっておかなくてはいけないことがあります。
最初に練習場所選びについてですが、公道や駐車場ではなく公園や広場のような広く余裕のある場所に行きましょう。
ただ公園でも人通りの多い場所は避け、できれば「交通公園」と言うような子供達がのびのびと自転車や交通ルールについて学べるような場所を選ぶと効果的です。
次に、転倒等をした時に大怪我をしないようにヘルメットやプロテクターを装着させてあげましょう。
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子供達の安全のため最も大事なことかもしれません。
また、安全のためにも長袖長ズボンを着用し、出来れば手袋もあれば最高です。
(夏でも長袖長ズボン、あれば虫よけスプレーも)
まず、何よりも怪我をしないように安全には最善の注意をしておく必要があります。
自転車ですが、後で書きますが、ペダルは外しておきましょう。(外し方は近所の自転車販売店で相談して下さい)
サドルに座った状態で両足が地面に着くか確認しましょう。
ブレーキレバーに十分指が届くか確認しましょう、届かない場合は調整しましょう。
では、準備が整ったら練習開始です。
補助輪はつけないほうが簡単に乗れる?
多くの人が最初の頃は、補助輪をつけた自転車で練習していたと思います。
実は子供に自転車の乗り方を学ばせるにはに補助輪はあえてつけないほうが良いと言われています。
今までは補助輪を付けて教え、しばらくして馴れてから、補助輪なしで練習するという風に教えられたと思います。
しかし最近は最初から補助輪なしで教える方が良いという声が多くよせられるそうです。
というのも、最初に補助輪のついた自転車に乗ってしまうとバランスを崩しても転倒せずに走り続けてしまいます。
つまり、補助輪付きの自転車に慣れてしまうと転倒することに恐怖心を抱き補助輪のついた自転車から中々卒業出来なくなると言われています。
最初から補助輪なしで練習していればこの恐怖に早い段階から慣れるようになり、自然にに自分の足で支えなくてはいけないと判断し、成長が早と言う事です。
というわけで、まず子供には補助輪のない自転車で馴染ませるのがいいということになります。
ペダルのない自転車でこがせたほうがいい?
当然ですが、自転車にはペダルがついています。
みなさんも大抵、普段はペダルを漕いで自転車を動かしていると思います。
実は子供にはペダルなしの自転車に乗せる方がいいと言われています。
注>幼児用ランニングバイクとして流行しています。
STRIDER
と言うのもペダルがない方が自転車のバランス感覚を早くから学べると言われています。
最初は両足を地面につけて、足を後ろに蹴って進むことを教えます。
こうしてバランス感覚を学びながら、しだいに地面から足が離れる時間が長くなって行きます。
自分が「自転車に乗っているんだ」という自覚を植え付けることができます。
さらに自分の足でタイミングを計るようになることで転倒への恐怖などが和らいでいきます。
自転車そのものに馴れていくと言う事です。
やがて、バランス感覚に慣れればハンドル操作で、曲がる練習をします。
ハンドル操作を十分に行い曲がる練習が終わるころには、バランス感覚が整い足を地面から大きく離したままUターンできるようになります。
その時点で自転車に慣れたということになります。
ペダルなしの自転車走行に馴れた次は、いよいよペダルをつけての自転車運転に挑みます。
ただ、この時点でペダルをつけての練習は、すでに自転車の運転はペダルなしでマスターしているということになります。
あくまでこの練習は「おまけ」のようなものです。
ペダル無しの運転になれていると、あとは非常に楽に進みます。
しかし、最初は注意しなければならないことがあります。
ペダルにのみ集中して運転してしまわないようにしなくてはいけません。
ペダルや足元ばかりに集中して周囲に注意が向かず危ない運転になりがちです。
そのため、前方を注目する運転をこころがけなくてはいけません。
また、初めてペダルを付けて運転すると、最初の漕ぎだしでふらつく事が有ります。
これは、足の力が弱いか、ペダルへの力の入れ方がよく解らないかで起こります。
まっすぐ一定の方向にペダルに力を入れて漕ぎだすのですが、意外と慣れないとうまくいきません。
もしスタンド付きの自転車なら、スタンドを立てて、ペダルを回す練習をさせましょう。
こうして、ペダル付きの運転になれてはじめて運転は完ぺきということになります。
このペダル無しの教育方法を使えば早ければ2時間足らずで自転車の運転をマスターできるかもしれません。
大人はあまり口だしをしないほうがいいい
子供達に教える時、大人はどのような行動をとればいいのでしょうか。
口を出したくなる気持ちはあるとは思いますが、実のところ大人は口出ししなくてもいいといわれています。
例えば、過剰に大人が心配し口を出すと子供は次第に甘えていくようになったり、恐怖心を抱いたりします。
逆に大きな声で怒ったりしすぎてしまうとモチベーションの低下やフラストレーションの高まりなどを生み出してしまい、やる気が低下していきます。
失敗しても過剰に怒らず、良かったところを見つけ褒めて伸ばしていくようにしましょう。
つまり、大人は必定以上に口出しをしない方が実は教え方としては良いのです。
自分の子供であれば強くなってほしい、自分の将来に対して真剣になってほしいと親は考えます。
そのためのステップとして自転車をきちんと運転して欲しいと思うのは無理がありません。
しかし、子供は大人が考えるよりはるかに自立した考えを持っていて、子供なりに考えているのです。
そういった自主性を排除はしないほうがうまい教え方につながるわけです。
口を出すよりも手本をみせたほうがいい
子供達に自転車を上手に乗る事ができる効果的な教え方は何でしょうか?
一番は、親は口を出すよりも手本を見せる方が効果的です。
例えばスタンドの立て方や倒れた時にいかに自転車を持ち上げるかや、子供の前で自転車を漕いでどうやってブレーキをかけるかなど、基礎的な動きの手本を示したほうがいいと思います。
また、鍵のかけかたやライトの点け方といったことも教えておくことが大切です。
自動車や歩行者が目前に来た場合はどうすれば良いかといったマナーや、交通ルールを教えるのも大切です。
子供達が自転車に乗れるようになったら、ご両親、または教える人は、子供達と一緒に自転車で街を走って、上記のマナーや交通ルールを実体験で教える事が大切だと思います。
言葉で伝えるだけでなく、実体験を交えて教えると効果的です。
噂の自転車乗り方教室
余談ですが、大阪府の堺市で、たった一日で自転車に乗れてしまう「乗り方教室」が話題です。
先日、世界遺産に認定された、仁徳天皇陵(大仙古墳)の前、堺市大仙公園内の自転車博物館では毎週土曜日とその他の日で、自転車乗り方教室を無料で行っています。
たった一日で乗れるようになると大評判で、予約が取りにくい状態です。
ご近所の人でお子さんに自転車の乗り方を教えたいと思っている人は、いかがですか?
堺市自転車博物館(公益財団法人 シマノ・サイクル開発センター)
大阪府堺市堺区大仙中町18番2号 TEL.072-243-3196 FAX.072-244-4119
http://www.bikemuse.jp/seminar/biginner/